美しいビーチや陽気な人柄、物価の安さが魅力ですが、夜の楽しみを求めて訪れる日本人旅行者も少なくありません。
とくに首都マニラは「歓楽街文化」が独自に発展しており、ナイトライフを語る上で欠かせない存在。
今回はその実態をご紹介していきましょう。
エルミタ/マラテ地区
かつてはマニラ最大の歓楽街として栄え、今も観光客に人気のエリアです。ホテルやレストランが多く、旅行者が立ち寄りやすい立地が特徴。周囲にはバーやKTV(カラオケバー)が点在しており、観光と夜遊びをセットで楽しめます。治安がやや不安定な側面もあるので、深夜の一人歩きは避けたいところです。
マカティ・ブルゴス通り
外国人旅行者にとって「マニラといえばここ」と言えるほど有名なのが、金融街マカティにあるブルゴス通り。
道路沿いにはゴーゴーバーが立ち並び、ネオンがきらめく夜景は圧巻です。バンコクほど大規模ではありませんが、コンパクトでわかりやすいため、初心者でも挑戦しやすいのが魅力。日本人観光客も多く、観光向けに整備された歓楽街と言えます。
アンヘレス(マニラ近郊)
マニラから車で約2時間、クラーク国際空港近くにあるアンヘレスも有名なナイトシティ。アメリカ軍基地の街として発展した歴史を持ち、今も外国人比率が高めです。マニラより規模が大きく「夜遊びの本場」として知られますが、旅行日程や滞在場所によっては立ち寄りにくい点もあります。マニラ観光の延長線として訪れる旅行者が多いでしょう。
KTV(カラオケバー)
フィリピン独自の夜遊び文化といえばKTV。日本のスナック感覚で、女性キャストと一緒に飲んだり歌ったりするスタイルです。指名料や同伴システムもあり、日本人にとって馴染みやすいのが大きな魅力。旅行者向けの店では日本語が通じるケースも少なくありません。
ゴーゴーバー/クラブ
ブルゴス通りやアンヘレスでは、ステージで踊る女性を眺めながらドリンクを楽しむゴーゴーバー文化が根付いています。タイのパタヤほどの派手さはないものの、観光客にとっては十分刺激的。クラブも点在しており、ローカルの若者と交流できる場として人気です。
※ナイトスポットには「観光客向け」と「ローカル向け」が存在し、料金体系や雰囲気が大きく異なります。旅行者は英語が通じやすく安全性の高い観光客向けを選ぶのが一般的です。
また、フィリピンではチップ文化が浸透しており、会計時に心付けを渡すのがマナーです。料金は明朗会計の店が多いですが、交渉やサービスの仕方に日本と大きな違いがあり、これも旅人にとって新鮮な体験となります。
また、コロナ後は規制や営業時間の変化があり、最新情報の確認が欠かせません。現地のマナーを理解し、禁止行為(違法薬物・無許可撮影など)を避けることも重要です。
ただし、楽しむには安全面と現地ルールの理解が欠かせません。正しい情報と心構えさえあれば、マニラの夜はきっと忘れられない思い出になるでしょう。