福井市順化（じゅんか）――片町とも呼ばれるこの街は、北陸地方の代表的な歓楽街。
今回は、そんな片町の歓楽街を覗いてみましょう。

福井市の中心市街地「片町」。片町は県内一の繁華街で、小料理屋やホテル、バーに映画館などがさまざまな商業施設が軒を連ねています。夜遅くまでわいわいがやがや、酔客の帰りを待ち構えるタクシーや運転代行の車で混み合っています。
　「片町」と呼ばれるエリアは、おおよその呼び名で、順化１、２丁目の一部だとされています。
　順化１、２丁目の境目の道は、かつて福井城の外堀に面していた通りだったのだそう。その通りの西――縦に細長く伸びた４００メートルほどのエリアを、江戸時代に「片原町（かたわらまち）」と呼んでいたことから、片町と呼ばれるようになったそうです。東側は堀、西側だけ家や商店などが立ち並んでいたから、「片側」の片町。おもしろいですね。
　明治時代になると、外堀は埋められ、片原町は北片町と南片町に分かれました。その後は様々な名前を経て、「順化」に。それでも、今もなお「片町」の愛称で親しまれているそうです。

しかし、そんな歓楽街「片町」は、新型コロナウイルス禍によって大きな打撃を受けました。スナックやバーなどの休業要請対象の遊興施設だけでなく、居酒屋や飲食店も客足が遠のいたのだとか。
片町には遊興施設や飲食店が集まっていますが、コロナ禍では、夜のにぎわいは影を潜め、店のネオンはほとんど消えました。「感染予防のため休業します」と貼り紙をしている姿も目立ちました。
売り上げが9割以上減少した店もあり、県から協力金をもらっても、家賃の足しになるぐらい……と困惑する店主も。
2023年の現在は、制限も緩和され、マスクをつけなくてもいいといわれるまでになりましたが、それでも片町の飲食店・風俗店の人たちは再び感染者が出ることを心配しています。この心配から、片町に人が戻って来なくなる可能性もあるとの指摘もあります。
「帰りに一杯飲む酒が楽しみだった」
「高級な建物がたくさんあって、休みの日は一日中楽しめた。だから人が絶えなかった」。
街の人は言います。「今の片町は寂しくなったという。でも、ここには青春時代の思い出がたくさんあるから」――と。
片町は長い歴史を持つ地域。片町の夜のネオンが消えてしまわないように、ぜひ、お兄さま方には、片町の風俗や飲食店でおおいに遊んでいただきたいです。コロナなんて吹っ飛ばせ！！わたしたちのピンクな心で、この街を盛り上げていきましょう！！