Column
人妻援護会コラム

2024

01.09

Tue

昭和の風俗 カストリ雑誌とは?
コンビニに行くと、思わずチラ見してしまう、エッチな雑誌。
「女優やアイドルのおっぱいの弾力ランキングを総力取材しました!」なんてものものあり、バカバカしいなあ……と思いながらも、つい立ち読みしちゃいますよね。
そんなエッチな大衆誌の起源ともいうべきものが、『カストリ雑誌』。
今回は、『カストリ雑誌』とはなにか、ご紹介します。
〇カストリとは三号で廃刊になるの意??
第二次世界大戦終了直後から4~5年の間刊行された大衆娯楽雑誌、それがカストリ雑誌です。セックス記事や読物を中心とする雑誌で、「カストリ」の語源は、『3号で廃刊になりそうだから、かすとり焼酎(しょうちゅう)を3合飲めばつぶれることにちなんだ』そう。
戦後の日本は3合でつぶれるような危ない酒が出回り、『カストリ』なんていい加減な雑誌が出版された時代でした。戦争から解放された人々のエネルギーが大きなエネルギーとなって、「カストリ文化」を生んだと言っても過言ではないでしょう。
主体はエロ・グロ・ナンセンスな雑誌。『赤と黒』『猟奇』、『奇譚(きたん)』『狂艶(きょうえん)』『でかめろん』『マダム』『肉体』といった誌名が並びます。
雑誌に使われていたのは、粗悪な仙花紙。判型はB5判で、定価は30~40円が多く、読者層の70%は20歳台だったそうです。その発刊部数は、一時は数百点を数えましたが、1950年ごろには消滅しています。
そんな「カストリ雑誌」ですが、表紙は大概エロティックで、扇情的な見出しが多いので、読む前から「これはとんでもなくいかがわしいものじゃないか!?」と思いがちです。でも、実際に手に取り、読んでみると、その執筆陣の豪華さにびっくり。江戸川乱歩をはじめ、林芙美子、田中英光、それに村岡花子、式場隆三郎、大槻憲二……など。当時のスター作家が名を連ねているのです。またカット、挿絵も本当に豪華。東郷青児や岩田専太郎などがカットを手がけています。まさに、ここでしか読めない作品たちがギュギュっと集結しているのです。
こうしてみると、「カストリ雑誌」は戦後日本出版界を知る上での重要な資料として調査・研究すべき作品なのだということがわかります。見ためのいかがわしさから、研究資料にするのがはばかられますが、勇気を出して開いてみれば、昭和の日本の文化が香るのです。
〇『カストリ雑誌』が早稲田大学・戸山図書館で読める
「カストリ雑誌」は今も図書館で読むことができます。『カストリ雑誌』に興味を抱いた皆さん、早稲田大学戸山図書館にGOしましょう!!
(※戸山図書館入館には入館資格が必要です。事前にお問い合わせください)

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