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人妻援護会コラム

2024

06.07

Fri

日刊デリヘル経営・援護会コラム『江戸の風俗 花魁道中』
『花魁道中』と聞いて、皆さんはなにを思い浮かべますか?
着飾った花魁が禿や遊女を引き連れて、大名行列のように練り歩く姿を思い浮かべるのではないでしょうか。
では、『この行列が、一体なんのために行われ、どこへ向かうのか……?』と聞かれると、答えられる人はぐっと少なくなると思います。
今回は、つい話したくなる知識『江戸の風俗 花魁道中』の解説をいたします!
〇花魁道中とは、お客を迎えに行くことだった!
花魁道中とは、美しく着飾った花魁が禿や遊女を連れて、揚屋や引手茶屋にいるお客さんを迎えに行くことを言います。
彼女たちの距離は、普通に歩けば10分ほどの距離。皆さんの想像よりずっと短い距離だったのではないでしょうか。しかし、彼女たちは、この距離を1時間くらいかけて練り歩きました。
花魁道中は『周囲に花魁と客のステータスを見せつけるショー』だったのです。
客を迎えに行くと、その後は花魁はお客さんを連れて自分の妓楼に戻ります。この様子が旅のようだということで「花魁道中」と言われるようになりました。
花魁道中は、花魁の威厳を保つため、どんどん派手になっていきました。引き連れる人数も増え、有名な花魁の道中には黒山の人だかりができたそうです。
〇花魁道中は現代のシャンパンタワー!!??
花魁同士でその豪華さを競い合っていた花魁道中。お客さんにとっても自分の財力を示すもので、当然、花魁道中は高額な費用のかかるものでした。
花魁道中1回にかかる費用の内訳を見ていくと、以下のようなものになります。

・花魁の揚げ代(大体15万円くらい)
・遊女屋での宴会代
・花魁の引き連れている遊女たち、遊女屋の主人や遣りて婆へのご祝儀

諸々を含めると、100万~200万円くらいのお金が飛びました。
もちろん、花魁の馴染み客になるには、さらに大金が必要です。
「(花魁と遊ぶには)城が傾くほどお金がかかる」と当時は言われており、庶民の羨望の的でした。
現代にしてみると、花魁は超高級キャバクラの人気キャバ嬢といえるかもしれません。花魁道中は客と嬢のステータスを示すために建てられた数百万のシャンパンタワーのような存在だったのでしょう。
〇花魁道中を再現したお祭り
花魁道中は現在も、さまざまな場所で『ショー』として再現されています。
代表的なのは、北海道のすすき祭りと、東京の浅草一葉さくら祭りです。
どちらも毎年目玉のイベントして行われており、実際に花魁道中のショーを見た方は「迫力に圧倒された」と興奮しています。
花魁道中で練り歩く花魁を、ぜひその目で見てはいかがでしょうか。
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