令和の現代。お金持ちのパパとお手当が欲しい女の子たちは当たり前のように『パパ活アプリ』を使っています。
可愛い女の子はお金が欲しい。おじさんは若い子とデートしたいし、あわよくばベッドインしたい。その思いは昭和の時代も一緒。スマホもSNSもなかったこの時代に『愛人バンク』というクラブが登場すると、テレビ番組にも大々的に取り上げられ、社会現象になりました。
今回は、1980年代に一大ブームを巻き起こした『愛人バンク』の実態を説明します。
〇『愛人バンク』は23歳の美人女性が創業した??
『愛人バンク』というクラブが登場したのは、1981年のこと。当時23歳の美人女性社長が広告塔となり、大きな話題になりました。
「両親は外交官、自分は上智大卒」
女性社長が笑顔で自己紹介し、テレビ番組(「笑っていいとも」や「トゥナイト」)に登場すると、「かわいい」と話題騒然。社長自身、『愛人バンク』の電話番号が大きく記されたTシャツを着て宣伝を行ったことで、大きな話題となりました。
彼女曰く、「愛人バンク」は「自由恋愛の紹介窓口」。男性会員1人に女性会員1人を紹介するというお見合い形式で、お互いに気に入れば当事者同士で月単位の手当を決め、あとは自由にお付き合いを──という形態でした。
気になる入会金は男性会員20万円、女性会員は5万円(0円や10万円の場合も)。
『愛人バンク』の会社名が『夕ぐれ族』というおしゃれなネーミングであったこと、広告塔となった社長が若くて美人な女性だったこと、そして『素人女性と出会える』というシステムが当時はユニークだったことで、「愛人バンク」は、83(昭和58)年の最盛期には入会金だけでも数億円の収益になったといいます。当時はプロの女性たちの風俗業が飽きられつつあった時代で、お金持ちのインテリ男性たちは、風俗経験のない女性たちと出会うために、次々と入会しました。
1982年には、有閑マダムと愛人男性を結びつける逆のケースが企画されました。「笑っていいとも」の美少年コンテストに、実際には所属していないタレント志望の美少年を「夕ぐれ族」所属として社長推薦で出場させ、優勝させたことで、若い男性200人以上が登録する事態に発展しましたが、マダム側の登録はゼロに終わりました。とはいえ、これも『愛人バンク』の良い広告になったに違いありません。
「両親は外交官、自分は上智大卒」
女性社長が笑顔で自己紹介し、テレビ番組(「笑っていいとも」や「トゥナイト」)に登場すると、「かわいい」と話題騒然。社長自身、『愛人バンク』の電話番号が大きく記されたTシャツを着て宣伝を行ったことで、大きな話題となりました。
彼女曰く、「愛人バンク」は「自由恋愛の紹介窓口」。男性会員1人に女性会員1人を紹介するというお見合い形式で、お互いに気に入れば当事者同士で月単位の手当を決め、あとは自由にお付き合いを──という形態でした。
気になる入会金は男性会員20万円、女性会員は5万円(0円や10万円の場合も)。
『愛人バンク』の会社名が『夕ぐれ族』というおしゃれなネーミングであったこと、広告塔となった社長が若くて美人な女性だったこと、そして『素人女性と出会える』というシステムが当時はユニークだったことで、「愛人バンク」は、83(昭和58)年の最盛期には入会金だけでも数億円の収益になったといいます。当時はプロの女性たちの風俗業が飽きられつつあった時代で、お金持ちのインテリ男性たちは、風俗経験のない女性たちと出会うために、次々と入会しました。
1982年には、有閑マダムと愛人男性を結びつける逆のケースが企画されました。「笑っていいとも」の美少年コンテストに、実際には所属していないタレント志望の美少年を「夕ぐれ族」所属として社長推薦で出場させ、優勝させたことで、若い男性200人以上が登録する事態に発展しましたが、マダム側の登録はゼロに終わりました。とはいえ、これも『愛人バンク』の良い広告になったに違いありません。
〇愛人バンクの実態
愛人バンクに書きこまれるコメントは、以下のようなものでした。
<はじめまして。私、22歳。女子大生。155センチ、48キロ。バストに自信があります。35~55歳ぐらいのステキなおじさま、物心両面で私を成長させてください>
<私、21歳。美術学校の学生。仕送りが少なく苦労しています。週1回ぐらいのデートをしてくださる経済的余裕のある方との援助交際を望んでいます>
『援助交際』『バストに自信』――大人の関係を暗に示す言葉が並びます。
この事態を受け、1983年.警視庁が捜査に乗り出すと、「愛人バンク」は、単に男女の出会いを提供する場ではなく、組織的な売春斡旋を行う場として機能していたことが判明しました。「愛人バンク」は女性に対しては高額の収入を約束し、男性に対しては若く魅力的な女性との関係を提供するというビジネスモデルを採用していましたが、その背後には虚偽の宣伝や詐欺に値する行為が横行していたことが明らかになっています。
こうして、社員68人が検挙され、夕ぐれ族は壊滅しました。すると、逮捕された女性社長は、実際には雇われ社長であったことが判明。経歴も詐称しており、女性社長の実家はクリーニング店であり、最終学歴は夜間高校卒であったことも暴露されました。そして、真の経営者はキャッチセールスなど詐欺まがいのビジネスを複数手がけている悪党でした。
こうして、社会現象にまでなった『愛人バンク』は終焉を迎えました。
<はじめまして。私、22歳。女子大生。155センチ、48キロ。バストに自信があります。35~55歳ぐらいのステキなおじさま、物心両面で私を成長させてください>
<私、21歳。美術学校の学生。仕送りが少なく苦労しています。週1回ぐらいのデートをしてくださる経済的余裕のある方との援助交際を望んでいます>
『援助交際』『バストに自信』――大人の関係を暗に示す言葉が並びます。
この事態を受け、1983年.警視庁が捜査に乗り出すと、「愛人バンク」は、単に男女の出会いを提供する場ではなく、組織的な売春斡旋を行う場として機能していたことが判明しました。「愛人バンク」は女性に対しては高額の収入を約束し、男性に対しては若く魅力的な女性との関係を提供するというビジネスモデルを採用していましたが、その背後には虚偽の宣伝や詐欺に値する行為が横行していたことが明らかになっています。
こうして、社員68人が検挙され、夕ぐれ族は壊滅しました。すると、逮捕された女性社長は、実際には雇われ社長であったことが判明。経歴も詐称しており、女性社長の実家はクリーニング店であり、最終学歴は夜間高校卒であったことも暴露されました。そして、真の経営者はキャッチセールスなど詐欺まがいのビジネスを複数手がけている悪党でした。
こうして、社会現象にまでなった『愛人バンク』は終焉を迎えました。