Column
人妻援護会コラム

2024

11.11

Mon

日刊デリヘル経営・援護会コラム『平成の風俗 ダイヤルQ2』
「う、うわ……こんなに請求が来るなんて……」
 かつてNTTからの請求書に怯える男性が後を絶たなかった時代がありました。
ダイヤルQ2、それは1980年代後半から1990年代にかけて日本で登場した電話サービスで、さまざまなコンテンツを電話経由で提供していました。
 当時はインターネットが普及していなかったため、電話を使った情報提供は革新的な手法として、爆発的に広がったのです。
 とくにダイヤルQ2はアダルトとの親和性が高く、『ダイヤルQ2』というだけで、平成の若者はエッチな想像をしたものです。
ダイヤルQ2の仕組み
ダイヤルQ2は、特定の番号に電話をかけることで、音声情報が提供されるサービスでした。電話の利用者は、分単位で料金が加算されます。
もちろん長時間利用すると料金は高額になります。利用者のなかには、電話を切り忘れたり、電話に熱くなってしまい、とんでもない請求が届くケースが続出しました。
ダイヤルQ2を作ったのは清水節子!?
 一世を風靡したダイヤルQ2。その大ヒットツールを生み出したのは、なんと当時22歳だったタレントの清水節子さんでした。
 清水さんは当時、タレント活動をしながらスナックをやっていました。
 飲みに来たお客さんの「女房がヤラせてくれない」などの相談を聞いているうちに、信用できそうな人には自宅の電話番号を教えて、相談に乗るようになりました。

 ある日、島田紳助さん(山城新伍さんの説も)と電話していると、「そんな色っぽい声を出さないでよ。興奮しちゃうよ」と言われたそう。そこで清水さんは閃きました。

「あ、これは電話でイカせられるな」

 清水さんの読み通り、テレビで電話番号をテロップで入れてもらうと、回線がパンクするほどの大盛況!!
 あまりの人気ぶりに電電公社のお偉いさんが「回線を増やしてくれ」と直談判に来たほどで、そのとき、清水さんはこう提案しました。

「でも、回線を増やすと料金を払うのはこちらですよね? それはばかばかしいので、電話をかけてきた人からお金を徴収できるシステムを作れません?」

 こうして1年後に、ダイヤルQ2という、1分ごとに課金できる有料電話サービスがスタートしました。
 当時、清水さんは女子大生を400人も雇い、多い月で1億円近く稼いだそうです。エロの力はすさまじいですね!

ダイヤルQ2が社会問題に
パソコンもスマホもない時代ですから、若者は『電話からかけられる』ダイヤルQ2に夢中でした。 
 鼻息を荒くして、ダイヤルQ2にかけると、電話の向こうからエッチな女性が話しかけてきます。映像なんてなくても、いえ、映像がないからこそ、リスナーは女性の姿を想像して、燃えました。
しかし、この『誰でもかけられる』という手軽さが、のちに大問題となります。
 中高生がダイヤルQ2に興味本位でかけまくり、親が高額請求に驚くケースが多発してしまったのです。このようなトラブルが続出したことから、ダイヤルQ2は「高額請求の象徴」として社会問題化しました。
 その後、ダイヤルQ2は高額請求や青少年への悪影響が問題視され、行政が規制に乗り出しました。1990年代に、電話会社が利用者に対して「ダイヤルQ2の利用制限」が導入されると利用は徐々に減少。1990年代後半になるとインターネットが普及し、ダイヤルQ2の存在意義も薄れました。そして、最終的にサービスは廃止に至りました。

さいごに
もしも、いまがインターネットが普及していない時代だとしたら、中高生は目の色を変えて雑誌のアダルト広告を読んでいたでしょう。
 ダイヤルQ2の特徴だった『匿名性』と『課金型のコンテンツの提供』という点は、現在のインターネットやスマホサービスの一部そのものです。時代の流れで消えてしまいましたが、画期的なコンテンツだったといえますね!
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