『薄さ0.01㎜』
この言葉を聞くと、サガミオリジナルの白と赤のパッケージが思い浮かびます。
相模ゴム工業が開発した『サガミオリジナル001』はわずか0.01ミリという薄さ。世界最薄クラスで、その薄さはラップフィルムと同じです。
今回は、言わずと知れた名品・サガミオリジナル001について。思わず嬢に話したくなるプチ知識をご紹介します。
相模ゴム工業(サガミ)という会社の誕生
サガミオリジナルを生み出した会社・相模ゴム工業(以下、サガミ)が80年以上も続いている老舗メーカーだということは意外と知られていません。
現社長は、大跡一郎(おおあといちろう)さん。彼は四代目社長です。
サガミが生まれたのは、1933年。大跡さんの祖母である松川サクさんが立ち上げました。当時、世界恐慌による経済悪化で日本は混乱のさなかにありました。人々は不安から逃げるようにセックスしていましたが、ろくな中絶方法がなかったため、望まれない子供がたくさん生まれてしまいました。この状況を見た彼女はこう考えます。
「産む機会は女性が選ぶべき」
そのためには「女性を守るための避妊具」がなくてはならない。こうして天然ゴムラテックス製コンドームの開発を決意しました。
商品ができると、松川さんは男装して吉原に乗り込み、嬢に使い心地を聞いたり、リアカーを引っ張って薬局をまわるなど、コンドーム普及のため奔走しました。
現社長は、大跡一郎(おおあといちろう)さん。彼は四代目社長です。
サガミが生まれたのは、1933年。大跡さんの祖母である松川サクさんが立ち上げました。当時、世界恐慌による経済悪化で日本は混乱のさなかにありました。人々は不安から逃げるようにセックスしていましたが、ろくな中絶方法がなかったため、望まれない子供がたくさん生まれてしまいました。この状況を見た彼女はこう考えます。
「産む機会は女性が選ぶべき」
そのためには「女性を守るための避妊具」がなくてはならない。こうして天然ゴムラテックス製コンドームの開発を決意しました。
商品ができると、松川さんは男装して吉原に乗り込み、嬢に使い心地を聞いたり、リアカーを引っ張って薬局をまわるなど、コンドーム普及のため奔走しました。
「ゴムじゃないコンドーム」サガミオリジナル001へ
大跡さんがサガミに入社したのは27歳のときでした。四代目となった大跡社長が革新。98年、サガミの看板「ゴムじゃないコンドーム、サガミオリジナル」を生み出します。このコンドームは、ポリウレタン製で、当時はまだ誰も手を付けていない素材でした。
「思いっきりやってやろうと」――、日本で初めてコンドームのCMを流し、グラビアアイドルなどを使い大胆な広告を打ちだします。
「バブルがはじけて日本全体が調子悪くて落ち込んでましたからね、元気出すにはいいだろな、と」
こうして満を持して発売した『サガミオリジナル』は即完売。しかし、その数ヶ月後、生産力が足りず品不足に悩まされ、そのタイミングで未出荷品に欠陥品が見つかってしまいます。商品を全品回収し、生産ラインを止め、それから会社は一丸となって、原因究明やシステムの見直しをしました。その期間はなんと丸2年。
しかし、そのピンチのおかげで、サガミオリジナルはより薄くすることに成功しました。 2005年には0.02mmの薄さの『サガミオリジナル002』を実現。そして、2013年には、0.01mmの薄さの『サガミオリジナル001』が爆誕したのです。
「思いっきりやってやろうと」――、日本で初めてコンドームのCMを流し、グラビアアイドルなどを使い大胆な広告を打ちだします。
「バブルがはじけて日本全体が調子悪くて落ち込んでましたからね、元気出すにはいいだろな、と」
こうして満を持して発売した『サガミオリジナル』は即完売。しかし、その数ヶ月後、生産力が足りず品不足に悩まされ、そのタイミングで未出荷品に欠陥品が見つかってしまいます。商品を全品回収し、生産ラインを止め、それから会社は一丸となって、原因究明やシステムの見直しをしました。その期間はなんと丸2年。
しかし、そのピンチのおかげで、サガミオリジナルはより薄くすることに成功しました。 2005年には0.02mmの薄さの『サガミオリジナル002』を実現。そして、2013年には、0.01mmの薄さの『サガミオリジナル001』が爆誕したのです。
さいごに
大跡社長は、若い世代に向けて、『セックスをしよう、その前に愛そう、恋しよう、人と接しよう』と発信しています。
そこからはじめないと、いくらいいコンドームがあっても使ってもらえない。
コンドームの出荷量は1980年代の最盛期の半分。その事実を知ると、大跡社長の言葉はとても重いものだということに気づきます……。
そこからはじめないと、いくらいいコンドームがあっても使ってもらえない。
コンドームの出荷量は1980年代の最盛期の半分。その事実を知ると、大跡社長の言葉はとても重いものだということに気づきます……。