Column
人妻援護会コラム

2025

03.25

Tue

日刊デリヘル経営・援護会コラム『江戸の風俗 べらぼう〜花魁と遊ぶには?』
2025年1月に始まったNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(つたじゅうえいがのゆめばなし)。
江戸時代を舞台に、出版人「蔦屋重三郎」(つたやじゅうざぶろう)の波乱万丈な人生が描かれておりますが、このドラマに欠かせないのが、『吉原』の世界です。

吉原といえば、格式ある「大人の社交場」。そこに足を踏み入れた男たちは、夢と現実のはざまで翻弄され、ときには破産してでも通い詰めたといいます。
しかし、憧れの花魁(おいらん)と遊ぶには、ただ「指名します!」と手を挙げるだけではダメ。そこには、粋と財力、そして忍耐が試される一連の手順がありました。今回は、花魁と遊ぶための手順についてご紹介します。
〇大河ドラマ『べらぼう』って?
18世紀半ば、すっかり平和な世となった江戸時代。
吉原の貧しい家庭に生まれた蔦屋重三郎は、幼くして引手茶屋の養子となります。
引き手茶屋の仕事は、吉原や遊郭内で遊客を遊女屋へ案内することでした。

やがて彼は吉原大門前に書店を構え、洒落本や黄表紙などの出版で「江戸のメディア王」と呼ばれるまでになります。その才能は本だけに留まらず、喜多川歌麿や葛飾北斎、東洲斎写楽といった浮世絵師たちの名作を世に送り出しました。

やがて、時代が移り変わり、寛政の改革による厳しい弾圧が始まります。それでも重三郎は信念を貫き、江戸の文化とエンターテインメントを守り続けるのでした。
〇「一財産」が飛ぶほどの大金が必要だった花魁遊びって!?

江戸時代、吉原の花魁(おいらん)と遊ぶには、それなりの財力と覚悟が求められました。現代の高級クラブはお金を払えばサービスを受けられますが、花魁と一夜を共にするには、独特のルールに従い、順を追って関係を築いていく必要があったのです。

ルール1・まずは「引手茶屋」へ

花魁と遊ぶには、まず「引手茶屋」と呼ばれる仲介所へ向かう必要があります。ここで遊郭の案内を受け、どの店(郭)で遊ぶかを決めるのです。
初めての客は、花魁を指名することはできません。花魁と遊ぶには、格式を重んじた段階を踏む必要がありました。

ルール2・「揚げ代」は高額!庶民には手が届かない贅沢

花魁と一夜を共にするには、「揚げ代(あげだい)」と呼ばれる料金がかかります。
これは格の高い遊女ほど高額で、普通の遊女なら2~3両(現代の約20~30万円)程度。しかし、花魁クラスともなると、10両(100万円)を超えることも珍しくありません。

さらに、遊郭はすべて「飲食持ち込み制」。つまり、お酒や料理も客が持参する必要がありました。豪勢に遊ぶには、1回の遊びで家が建つほどの金額がかかることもあったとか。まさに大名や豪商でなければ手が届かない世界だったのです。

ルール3・いざ「初会」…でもすぐには関係を持てない?

無事に店が決まり、いざ花魁とご対面。しかし、いきなり馴れ馴れしくするのは御法度。花魁とは、初回の「初会(しょかい)」ではただ会話を楽しむだけです。これは「焦らし」の文化が根付いていたためで、花魁が簡単に心を許すことはありませんでした。
客は何度も通い詰め、ようやく「馴染み」として認められるのです。一般的に3回目の「三度目」でようやく正式に関係を持てると言われていました。これを「馴染みの客」と呼び、特別な待遇を受けられるようになります。

〇さいごに・ 破産するほど通い詰めた男たちも数知れず
どの時代にも変わらないのが、女性にのめり込みすぎて身を滅ぼす男の多さです。
吉原では「付け馬(つけうま)」という専用の馬に乗って訪れるのが粋とされましたが、金のない町人が見栄を張って無理に馬を借りた結果、帰る頃には借金まみれ……なんて話も珍しくありませんでした。

花魁と遊ぶには、お金があるだけでは不十分。むしろ、何より大切なのは「粋」であることでした。
一流の遊女は、野暮な男を相手にしません。しつこく口説いたり、自慢話ばかりする男は嫌われる一方、ユーモアがあり、余裕をもって会話を楽しめる男こそが、本当にモテる男とされていました。これは、現代の恋愛にも通じるものがありますね。

Tags

  • -
Top